こんにちは、地方公務員のノリです。
僕は2年間で300万円貯蓄し、そのうち80万円を投資へシフトさせました。
誰にも教わらず独学で投資を行い、3年間で投資資産を10倍に増やすことができましたが、その間、多くの失敗も経験しました。
今だからこそ、投資が初めての方にアドバイスできることがあります。
本記事の内容
- ルールが守れなくなる
以下、詳しく説明します。
投資初心者は何から始めるべきか? まず初めにやることはこれ
目的や目標を決めることです。
以下、詳しく説明します。
目的や目標を決める
投資初心者がまず初めにやることは、何の目的で投資をするのかを考え、そして、そのための目標の金額を決めましょう。
何事も目的がなければ行動することができません。
必ず投資の目的を考え、それに応じて投資の目標額と期間が決まり、そのために最適な投資方法を選んでいくことになります。
単純に「お金を増やしたい」といった抽象的な目標ではなく、
例えば、「30歳でマイホームを持ちたいので、30歳までに頭金の1000万円貯める」などのように、
いつまでにいくらを貯めるといった具体的な数値を用いて考えてみましょう。
目的と目標、そして期間を決めることで、毎月いくら貯蓄を行い、そのうちいくらを投資(資産運用)へ振り分けていく必要があるかがわかります。
もしかしたら、リスクを取らず、貯蓄していくだけで充分かもしれませんし、
このまま貯蓄だけでは到底目標まで到達しないようであれば、投資を行い、ある程度のリスク資産を保有して運用していく必要があるかもしれません。
その人によって、目的も目標も違います。
あなたはなぜ、投資をするのか、しっかりと考えましょう。
運用できる資金を確認する
次に、投資をしようとしている今現在で、運用できる資金がどの程度あるのかを確認しましょう。
貯蓄で100万円貯まったとしても、すべてを一度に投資に使ってはいけません。
投資は基本的に元本保証がないので、最悪なケースを想定し、仮にそのお金が無くなったとしても生活に影響がないのかを考えることが重要です。
通常、毎月の生活に必要な金額の3か月~6か月の資金は最低限確保しておくように言われますが、その必要額は、その人によりけりです。
独身で実家暮らしの人と、家庭を持っていて子どももいる人では、全く状況が違います。
僕からのアドバイスは、今の自分の環境で、仮になくなったとしても生活に影響がでない金額であれば、すべて投資へ振り分けてもOKです。
ただし、注意としては、その貯蓄の中には、生活費だけでなく、近い将来の支出も見越した金額が含まれているのかどうか確認してください。
例えば、地方では車が必需品です。
来年車を買い替える予定があるのであれば、生活費以外に、車を購入する資金も貯蓄の中に確保しておく必要があります。
自分の生活に影響のない貯蓄額と、近い将来に支出する予定のお金を確保したら、それ以外は投資へ振り分けましょう。
僕が2年で300万円貯めた方法はこちらに記載してます
投資初心者におすすめの購入方法
次に、おすすめの購入方法をお伝えします。
少額の購入から始める
どのような投資方法を選ぶかは、人それぞれ違ってきますが、
投資初心者へ共通して言えることは、運用資金が潤沢にあったとしても、一度にその資金を投資せず、必ず少額の購入から始めるようにしてください。
貯蓄だけしかしてこない人、投資が初めての人は元本割れという経験をしたことがないはずです。
もし、元本割れした場合に、精神的な余裕がなくなってしまうことが懸念されます。
できることならマイナスにならない商品を選ぶべきですが、こればかりはどうなるのか投資のプロでもわかりません。
プラスになればよいですが、もし、マイナスになった場合にも投資額が少額であればマイナス額が少額で済み、さらに、残っている資金で追加投資が可能となります。
しかし、一度に資金の大半を投資してしまった場合、その商品が仮にマイナスになった場合、再び基準額が戻るまで何もできなくなってしまいます。
マイナスになった際に追加投資して平均取得単価を下げることもできず、さらに、他に良い投資商品がほかに見つかっても、損切りをして移し替えるか、待ち続けるか、判断が非常に難しくなってきます。
必ず、少額の購入から始めるようにしてください。
長期の積立投資(ドルコスト平均法)を行う
少額の購入から始めることの他に、一定額ずつ、定期的に長期で継続して購入することをおすすめします。
例えば、資金が10万円あり、投資信託を購入するとします。
一度に10万円分を購入せず、毎月決まった日に1万円分の投資信託を、10ヶ月に分けて購入するようにしましょう。
この投資手法をドルコスト平均法と呼びます。
ドルコスト平均法は、仮に投資商品が購入時より下がったとしても、一定額で購入することで、その投資商品が安い時にたくさん買えることになり、平均取得単価を下げることができます。
そうすることで、リスクを最小限に抑えることができます。
ここで、一度に多くの資金で購入した場合と、毎月決まった額を分けて購入した(ドルコスト平均法)場合で、どう違いがでるのか比べてみます。
4月1日 30万円の運用資金があり、
7月1日までに2倍の60万円まで増やす目標を立てました。
企業の株価は、日々の価格が上下します。
あなたは非常に魅力的な企業を見つけ、投資をすることを決めました。
4月1日、ある企業の株価が10,000円でした。
5月1日 5,000円に下がり、
6月1日 10,000円に戻り、
7月1日 15,000円まで上昇しました。
この場合に、4月1日に一度に30万円分購入した場合と、
毎月1日に10万円分を3ヶ月に分けて合計30万円分購入した場合の結果が、下の表になります。
日付 | 4月1日 | 5月1日 | 6月1日 | 7月1日 | |
株価 | 1万円 | 5千円 | 1万円 | 1万5千円 | |
1度に 投資 |
株式 購入数 |
30万円で 30株購入 |
0 | 0 | 0 |
現金 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
株 評価額 |
30万 (1万円×30株) |
15万 (5千円×30株) |
30万 (1万円×30株) |
45万 (1万5千円×30株) |
|
資産合計 | 30万 | 15万 | 30万 | 45万 | |
ドルコスト 平均法 |
株式 購入数 |
10万円で 10株購入 |
10万円で 20株購入 |
10万円で 10株購入 |
0 |
現金 | 20万円 | 10万円 | 0 | 0 | |
株 評価額 |
10万 (1万円×10株) |
15万 (5千円×30株) |
40万 (1万円×40株) |
60万 (1万5千円×40株) |
|
資産合計 | 30万 | 20万 | 40万 | 60万 |
ドルコスト平均法で投資をした結果、見事、目標の60万円を達成できました。
上記はあくまで極端な例ですが、仮に基準額がマイナスになったとしても、毎月コツコツと買い続ければ、購入単価が下がり、基準額が元に戻っただけでも、資産が増加し、基準額が上がれば、さらに資産が増加することになります。
このように、ドルコスト平均法を長期的に続けていくことで、投資商品の基準額がマイナスからプラスに転じたときに、安い時に積み立てていた分、資産額が一気に増加することになります。
投資初心者が購入するべき投資商品はこれ!
次は、投資商品について見ていきます。
個別株の運用はハードルが高い
投資商品は様々あり、それぞれ平均の利回りも変わってきます。
少しでも利益を増やしたいということで利回りの高い投資商品を選んだとしても、その分、リスクが大きくマイナスになる可能性も高いです。
平均利回りが高い代表的な例で、株式投資があります。
今は、ネット証券で口座を作れば、上場されている企業の株式を簡単に購入することができます。
しかし、上場企業数千社の中から、どの企業の株を買えばよいか、初心者が選ぶことは大変難しいです。
会社四季報という、四半期に一度発行される上場企業の情報を見て、業績が好調な企業、今後も発展しそうな企業を選ぶといったことは、初心者には至難の業です。
良い企業が見つかったとしても、仮にその企業の不祥事などが起きてしまえば、一発で株価が下落する場合もあり得ます。
個別株はリスクが大きすぎます。
投資はプロに任せましょう!投資信託やロボアドバイザーなどがおすすめ
個別株ではリスクが高いということをお伝えしましたが、副業レベルで投資をしている初心者が、投資を仕事としている運用のプロに勝つのは、はっきり言って不可能です。
よっぽど経済に精通していて、市場の動向に詳しく、確実にこの分野が伸びるといった専門家の方であればわかりませんが、
それ以外の初心者が株式投資で資産数倍にできたとしたら、それはビギナーズラックです。
仕事をしながら、副業で投資をする場合は、株価を気にしながら、株価の増減に一喜一憂していては、本業に影響がでます。
そうならないため、投資のプロがあなたの代わりに運用してくれる投資商品があります。
それは、投資信託です。
投資信託とは、投資のプロが投資家から集めた資金を使い、株式や債券などの金融商品や、不動産などで運用し、その利益を投資家へ分配する金融商品です。
つまり、運用のプロが、自分たちの代わりに資産を運用してくれることになります。
投資信託も投資する金融商品の割合によってリターンが変わってきますが、株式については数十社、数百社と分散し、
また、株式以外に不動産や金などの実物資産など多くの金融商品にも投資している商品が多く、一般的には個別株よりもリスクは小さくなります。
平均リターンは株式よりは低くなってしまいますが、初心者が初めに行う投資には最適です。
投資信託以外に、人工知能AIが個人の代わりに運用をしてくれるロボアドバイザーを活用することをおすすめします。
ロボアドバイザーについては、独自に決められたアルゴリズムなどにより、個人が決めたリスクに合わせて代わりに資産運用を行ってくれるサービスです。
有名なところで、Wealth Navi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)があります。
投資信託もロボアドバイザー運用も、どちらも、ドルコスト平均法で、毎月一定額を長期間積み立てることで、リスクを小さくしながら運用できます。
投資先の基準額の上下に一喜一憂することなく、機械的に積み立てることで、長期的にみると資産増加につながります。
投資初心者が失敗しやすいこと
それは、ルールが守れなくなることです。
投資初心者は、ルールを守れなくなってしまうことが多いです。
それはなぜか?
初心者は損益が絡むことで、自分の気持ちをコントロールできなくなってしまうことが多いからです。
例えば、投資信託を毎月一定額の積立をすると決めた場合
購入した翌月にその金融商品の基準価格が上がり、また翌月の3ヶ月目にさらに基準価格が上がりました。
すると、
と考え、
とコツコツと積み立てるルールを破り、1年分の資金を投入してしまいました。
翌月、一気に価格が下がり、初月の基準価格に戻ってしまいました。
あなたの投資信託の評価額はマイナスになっています。
しかも、1年分の資金を投入していたことで、一気にマイナスになってしまいました。
元本割れ発生です。
その翌月、さらにマイナスになり、もっと資産が減りました。
そこで、初心者の方は思います。
来月また下がってしまうのでは?
お金が減ってしまうのは嫌だから、売ってしまおう。
ということで、長期で積立するルールを破り、半年も継続せずに、投資信託を売却してしまいました。
このように、お金の損益に感情が絡んでしまうと、人は正確な判断ができなくなりがちです。
投資初心者は、そこを意識して、必ずルールを守りながら運用しましょう。
まとめ
- 投資初心者は、何のために(目的)、どれくらい(目標)の資産を貯めたいのかを決めましょう
- 自分に必要な生活費や近い将来支出予定の資金を除いた資金で投資を行いましょう
- 投資のプロが運用する投資信託やロボアドバイザーなどの金融商品を、長期間、一定額の積立投資(ドルコスト平均法)を行いましょう
- 投資する際のルールを必ず守り、運用を行いましょう
以上、投資初心者が何から始めたらよいか、僕からのアドバイスでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。