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こんにちは、地方公務員のノリです。
3月11日に掲載するべき記事でしたが、少し遅れて、本日掲載します。
今日は、初めに9年前の3月11日に被災した僕の経験談を、
中盤は皆さんに日常から行うべき備えのアドバイス、
そして、最後に太陽光発電事業者の皆さんへ僕の考えをまとめていきます。
以下、詳しく説明します。
東日本大震災の記憶
東日本大震災当時、僕は民間企業で働いており、ちょうど宮城県仙台市で被災しました。
震度6強という地震に襲われ、仕事のフロアがビル18階だったこともあり、ビルがこのまま崩壊するのではないか思うほどのとてつもない揺れでした。
揺れが終わった後は、すべてが夢のような、信じられない出来事ばかりでした。
皆さんもテレビで見たあの映像、高層ビルにいたこともあり、海岸沿いの田んぼに押し寄せる津波が遠くに見え、田んぼだった場所が数時間後には海のようになっていた景色は今でも忘れません。
当時の写真が数枚ありましたので、掲載しておきます。
震災後10日以上経過したあとで、仙台市中心部より車で30分以内の場所です。
駅からすぐの場所もこのような被害を受けておりました。
夜の仙台市内は、停電により真っ暗で、暗闇の中身見えるのは、あちこちで燃え上がる炎ばかりでした。
この先、日本はこの先どうなるのだろう、本当に元の生活に戻れるのだろうか、という不安でいっぱいでした。
また、仕事については、インフラ関係だったことから、社員の安否確認だけでなく、設備の被害状況の把握、お客様のサポートが最優先という状況で、今やれることは何か、物資はいつ届くのか、全国からのヘルプ社員をどうさばくのか、各拠点の状況はどうなっているのか、さらには情報を把握するための通信インフラが遮断されていたので、何からどう対応していいのかわからず、本当に困難な状況だったのを覚えています。
そして、震災で一番大変だったのが、「停電」による影響です。
職場は非常電源があり、最低限の電気が使えたのですが、自宅は全く電気が復旧せず、金曜日に地震が起き、電気が復旧したのが水曜日でした。
家は真っ暗、お湯は出ない、マンション屋上のタンクまで上げるポンプが動かないので、水は2日目にストップ、便利なオール電化に慣れすぎた故の結果です。
その時に初めて、電気の重要さを認識しました。
停電が起きてもすぐに復旧するという考えが完全に覆され、災害への備えが全くできていなかったと今では反省しております。
震災後の変化
震災から3か月たった6月頃には、仙台市内は、ほぼ震災前の状況まで復旧しておりました。
いつもと変わらない生活が送れるようになり、仙台市中心街では震災復興で街を盛り上げようということで、非常に活気がありました。
しかし、震災前後での変化したことがあります。
それは、社会的な風潮として「節電」を行うようになったことです。
福島第一原子力発電所の事故により原発が停止、電力の需要に対して供給が不足し節電を呼びかける声が広がり、夏場の冷房が28度設定に徹底されました。
今では28度設定は仕事の効率が落ちると言われており、この温度は聞くことがなくなりましたが、当時は中途半端な冷房設定に、暑くて耐えられないと感じながら我慢して仕事をしていた状況を覚えています。
それもこれも、これまで原発に依存しすぎていた日本の電源構成に問題があったからです。
他の電力よりもコストが安く、安定して、大量の電気を供給できると言われた原子力発電所。
東日本大震災という未曽有の大災害により、福島第一原子力発電所が制御不能となり、安全神話が完全崩壊、放射能による被害で多くの人々が避難を余儀なくされ、人々、農作物、その他多くの分野で高額な損害賠償が発生しました。
1企業で賠償金を払うことができず、国民人一人ひとりの税金で補填を行っている状況です。
結果的に言えば、原発は全くコストが安くなかったわけです。
そして、そこから、電力の安定供給を目的としたエネルギーミックスが注目されるようになり、再生可能エネルギーの普及に国が舵を切ったという流れです。
再生可能エネルギーを普及させるにはどうしたらよいかということで、諸外国を参考にした、FIT(再生可能エネルギー固定買取制度)が始まったのです。
東日本大震災で被災し、電気がないことの不便さ、そして原発の恐ろしさに気づいたことが、今、僕が太陽光発電事業を行っている理由の一つでもあります。
これから自分ができること
東日本大震災から9年が経過し、仕事が変わり、結婚し、子どもが生まれ、守るものができました。
震災が遠い昔のように感じるようなりましたが、毎年3月11日になると毎年必ず、当時のことを思い出します。
あの経験があったから、我が家では、万が一の際にも対応できるように、災害時の備えをしっかりと準備しています。
- カセットコンロ
- ガスボンベ
- 水
- インスタントラーメン
- 缶詰
- 紙皿・ラップ
- ティッシュペーパー
- トイレットペーパー
- 救急セット
- マスク・・・等
今回のコロナショックでのマスク・トイレットペーパー不足問題にも、災害時の備えとしてストックしていたため焦ることなく、買うことなく済みました。
今、自宅に何も備えていない方は、災害に備え、しっかりと準備しておきましょう。
災害が起きてからでは遅いです。
何も準備していない人には、このような必要なものが全てまとまっている防災セットもおすすめです。
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ちなみに、冬の暖房は、我が家は薪ストーブを使っています。
電気がなくても、燃料がなくても、
冬は暖かく、さらに、薪ストーブでお湯を沸かしたり、ピザや焼き芋を焼いたりできます。
娘もストーブ前でゴロゴロしてます。
最後に、太陽光発電事業についてです。
太陽光発電に関して
災害への備えとしての太陽光発電について、簡単に僕の考えを示します。
住宅用太陽光発電について
現在、戸建て住宅に住んでいる方で、太陽光パネルを自宅屋根に載せるスペースが余裕のある方、載せるかどうか迷っている方、是非、設置をお勧めします。
とにかく、停電時に電気が使えることが非常に大きなメリットになります。
また、これから新築で戸建てを持ちたいという方、ZEHをご存知でしょうか?
Net Zero Energy House(ネットゼロエネルギーハウス)の略で、自宅での消費する電力を、太陽光発電パネルやエネファームで生み出した電力ですべて賄い、電力会社から購入する消費電力を0にするという、政府が推奨している取り組みです。
ぜひ、このZEH対応の家を建設することをお勧めします。
自分が使う電力は、自分で賄うことができてしまえば、停電時でも困ることはありません。
東日本大震災で被災して、本当にそのように感じました。
困った状況になり、初めて気づきます。
最近は自宅に太陽光パネルを設置する際は、蓄電池と一緒に設置することも一つの選択です。
今は、蓄電池は割高ですので、まだ購入を控えても良いとは思いますが、もし、資金的に余裕があれば、災害時への保険代、安心料として割り切ってしまって蓄電池を設置するのも良いと思います。
しかし、注意することがあります。
最近、子どもを連れてイ○ンに行くと、太陽光発電パネルと蓄電池をセットで販売しているコーナーがあるのですが、これには本当に驚きました。
住宅用太陽光発電設備は基本的に10年で元を取ることが前提であるにも関わらず、設置費用のローンを産業用の全量売電と同じ15年~17年で組ませたりしており、その理由として、10年では元が取れないほど、かなりの割高な金額で販売していました。
絶対に、複数社見積もりを取って契約するようにしてください。
その場で契約してしまったら、間違いなく損をします。
もし、どこで見積もりを取っていいのかわからないというかたは、下記に掲載するような複数業者で見積もりを取れるサイトで見積もりを取ることをお勧めします。
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ハウスメーカーで戸建てを契約する場合だと、太陽光発電パネルはハウスメーカーの指定があり、選択できない可能性もありますが、ハウスメーカーに金額交渉するためにも、設置相場を把握する意味で、複数社に見積もりを取ってみることをお勧めします。
産業用太陽光発電事業について
産業用太陽光発電事業は、投資という部分だけに注目されてしまいますが、僕は、今後の設備は、すべて非常時の電源として地域に活用できるようにコンセント等を設置していこうと動いています。
今年連系で進めている6基目のFIT14円設備を契約する際は、自立運転機能がないパワコンを提案されましたが、あえて少し割高だった自立運転機能付きのパワコンを選択し、契約しました。
長期的な停電が起きた際は、地域で活用できるように電源を解放できれば、太陽光発電の重要さを、近隣の方に気づいていただけると思います。
太陽光発電事業を行っている皆様、可能な限り、パワコンの自立運転機能で電源を解放できるよう、コンセントの設置をしてみてはどうでしょうか?
まとめ
- 東日本大震災をきっかけに、日本ではエネルギーミックスについて検討されるようになり、FIT(再生可能エネルギー固定買取制度)ができた
- 災害への備えは、各家庭でしっかりと準備しておきましょう
- 戸建てに住む方は、太陽光発電設備を設置することをおすすめします。ただし、必ず複数社見積もりを取るようにしましょう。
- 停電時は太陽光発電設備の重要性をアピールできる絶好の機会なので、可能な方は、パワコン自立運転機能で電源解放できるようコンセント設置をしてみましょう
以上、東日本大震災と太陽光発電事業についてでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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