こんにちは、地方公務員のノリです。
僕は民間企業で4年働いた後、地方公務員へ転職しました。
今日は地方公務員はブラックなのか?
僕が働く町役場の仕事量・残業時間についてお伝えし、また、民間企業で働いていた経験から、公務員のイメージと、実際に働いてみて感じたことをまとめてみます。
公務員になりたいと思う方へ、少しでも参考になればと思います。
本記事の内容
- 民間企業サラリーマンだった僕が公務員になってみての感想
- 公務員の仕事量と残業時間について
- 公務員は暇で、楽なのか
- 結局、公務員はおすすめなのか
- まとめ
以下、説明します。
民間企業サラリーマンだった僕が地方公務員になってみての感想
僕は大学卒業後、4年間民間企業で働き、その後、地方公務員(町役場)に転職しました。
町役場職員になって一番初めに思った率直な感想は、
町役場って楽だな~
ぬるいな~
でした。
役場に入ったばかりで、お前は何をわかったんだ?
と言われてしまいそうな、大変失礼な感想だと思います。
しかし、当時、そのように思ったことは今でも鮮明に覚えています。
正直言って、民間企業で働いて、やるべきことをやり、求められることに答え、結果を出している人であれば、確実に、町役場に入れば、仕事は余裕でこなせます。
民間企業でやることやってきた人であれば、即、エース級職員です。
ここは間違いないです。断言します。
役所の中には様々な部署、担当があり、中には、仕事量が多い部署はありますが、どんな業務でも、よっぽど仕事ができない人でない限り、役所の仕事は誰でもできます。
僕の場合は、最初は税務課に配属されました。
税金を扱う仕事ということで、町民の方々へ税金を付加し、徴収する、責任ある仕事ではありましたが、そこは、民間企業でも同じで、自社のサービスに対してお客様から対価を支払ってもらう点では、変わりません。
税金に対して覚えるべきこともありますが、そこも、公務員試験をクリアできた方であれば、全く問題ないです。
公務員の仕事量と残業時間について
僕が実際に行った残業時間は、以下の通りです。
税務課勤務の3年間の残業時間
1年目:約10時間
2年目:約30時間(※選挙事務16時間分含む)
3年目:約80時間(※選挙事務32時間含む)
※地方公務員(市役所や町役場の職員)は国政選挙、地方選挙などがあるときは、選挙関連の仕事があり、朝6時頃から開票が終わる深夜12時頃までの選挙事務の仕事を必ず行わなければなりません)
税務課勤務時代は、選挙事務を除くと3年間合計で70時間程度の残業しかしておりません。
年平均にすると約24時間、月平均では約2時間です。
業務量が非常に少なく、自分のペースで仕事を進めることができ、残業もほとんどありませんでした。
教育課生涯学習係 勤務の4年間の残業時間
1年目:400時間オーバー
2年目:300時間オーバー
3年目:250時間オーバー
4年目:200時間オーバー
1年目は、人事の都合で人数が減らされ、ひとりでふたり分の仕事を行わなければならなかったため、非常に残業が多くなっています。
その後、年々業務内容の見直し、効率化を図り、時間数を減らしてきました。
ただ、生涯学習の業務は、地域のイベント関連の業務がメインで、いくら効率化を図ったとしてもイベント時間の拘束される時間は変わらないため、限界がありました。
自分のペースでは仕事を進めることが困難でしたが、やりがいのある業務でした。
町役場のその他の部署の仕事量と残業時間は
町役場の仕事に関して言うと、仕事量と残業時間はその部署・担当係によりけりです。
年間残業時間が一番少ない係:一人年間30時間程度
年間残業時間が一番多い係で:一人年間300~400時間程度
全職員の平均:一人年間100時間程度
また、残業時間は、人の能力にも左右されると言えます。
なぜ、人の能力で残業時間に差がでるのか、それは、
町役場は職員数が限られており、一つの業務に対して、一人で仕事を行うということが多く、業務の効率化を図りづらい点に原因があります。
業務は、複数人数で行うことで様々なアイデアが出されて改善が図られますが、一人で行っていると、なかなか改善が図られず、前例主義のまま、ただ惰性で仕事が続けられてしまいます。
町役場の規模(職員120名程度)だと、仕事ができない人が必ずいます。
そういった人であれば尚更、その傾向が強いです。
同じ業務の経験者でなければ、その人の仕事が効率よく行われているのかどうか、気づけないという状況です。
公務員は暇で、楽なのか
この8年間、町役場で非常に楽な税務課の資産税担当と、非常に業務の多い教育課を経験しました。
また、民間企業時代の経験を踏まえて、公務員(町役場)は暇なのか、楽なのかの結論ですが、
バリバリの民間企業で、ノルマに追われ仕事をこなしているサラリーマンと比較したら、とにかく仕事は暇で楽です。
基本的にノルマはありません。
誰でもできる仕事を、余裕を持って締切までに終わらせることが可能です。
ただし、すべてに置いて、暇で楽かどうかというと、そこまでは言えません。
公務員は全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、
職務の遂行に当っては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。
地方公務員法第30条より
公務員は、地域の住民のため、全力で働かなければなりません。
日々、住民からの要望、クレーム、無理難題もありますし、それを解決したり、仕事を終えたとしても、必ずしも感謝されるわけでもなく、素晴らしい結果を出したとしても、それが報酬などで返ってくるわけではありません。
結局、公務員はおすすめなのか
民間企業経験をし、町役場へ転職した上でおすすめなのかどうかですが、
結論としては、ノルマに追われず、安定した収入を得られるという点では、おすすめします。
また、忙しい部署もありますが、年間通してずっと忙しいわけではないので、時間に余裕が欲しい方、仕事以外のプライベートを大切にしたい人にはおすすめします。
逆に、バリバリ仕事をこなし結果を出したら相応の報酬を求める実力主義の方や、周りで仕事ができない人がいてその人と給与が変わらないという状況へ耐えられない方へはおすすめしません。
まとめ
- 町役場の仕事量:民間企業で当たり前に仕事をこなしてきた人は、即エース職員として余裕で仕事をこなせる
- 町役場の残業の多い担当:年間300~400時間程度
- 町役場の残業の少ない担当:年間30時間程度
- 町役場職員の残業時間に開きがあるのは、担当係とその人の能力によりけり。一人で一つの業務を行うことが多く、業務の見直しや改善が図られていない。
- こんな人にはおすすめ:ノルマに追われずとにかく安定した給与が欲しい人やプライベートや趣味を大切にしたい人
- こんな人にはおすすめしない:実力主義でその結果を報酬に反映して欲しい人、周りで仕事ができない人がいても同じ給与で耐えられない人
以上、地方公務員はブラックなのか?についてでした。
最後まで読んでくれてありがとうございました。