こんにちは、地方公務員のノリです。
僕は人口15,000人の小さな町の役場職員です。
前回、公務員(町役場)の仕事量と残業時間についてまとめました。
本日は、公務員は有給休暇を取得しやすいのか、実際に僕が勤務する町役場の現状をまとめます。
本記事の内容
公務員の有給休暇や特別休暇の日数について
公務員は有給休暇を取得しやすいのか
有給休暇を取得しにくい場合もある
実際の有給休暇の取得率・取得日数
まとめ
以下、詳しく説明します。
公務員の有給休暇や特別休暇の日数について
公務員の休暇について、国家公務員も地方公務員も大きく差はありませんが、僕が勤務する町役場の、職員が取れる主な休暇は以下のとおりです。
年次有給休暇:20日間
夏季特別休暇:5日間(7月~9月の間で使用しなければならない)
年末年始休暇:6日間(12月29日~1月3日)
僕が勤務する町役場は、1月1日が基準日となり、毎年20日間の有給休暇が付与され、使用しなかった場合に、翌年へ20日分を繰り越すことができます。
よって、MAXで年間40日有給休暇を取得できます。
1年目の新人職員は、初年度は4月から10月までは使用期間という扱いで、一般職員とは違い、4月時点で7日間ほど有給休暇を付与され、10月に追加で7日間付与されます。
よって、1年目は、4月から12月までで、14日間取得できます。
また、年次有給休暇の他に、夏期休暇(7月~9月に5日間)や、年末年始(12月29日~1月3日の6日間)の特別休暇があります。
その他にも、病気休暇、看護休暇、介護休暇、産前産後休暇、育児休暇など様々な特別休暇があり、公務員は、休暇制度が非常に充実していると言えます。
有給休暇は使用しやすいのか
結論から言うと、町役場は有給休暇が取得しやすいです。
民間企業の中には、有給休暇は完全消化している超ホワイト企業があります。
僕が以前働いていた民間企業が、まさにこれで、年間20日間、完全消化しなければいけませんでした。
公務員は、さすがにこのレベルとまではいきませんが、通常の民間企業よりは明らかに取りやすいです。
有給休暇を取得しやすい理由は以下のとおりです。
1、取得しやすい環境・雰囲気
町役場には有給休暇を取得しやすい環境や雰囲気ができています。
子どもの予定や、家庭の事情で休まなければならない場合は、早めに年次有給休暇申請を出しておけば、よほどのことが無い限り、問題なく取得できます。
例えば、以下のようなケースです。
◆子どもが小さい職員について
子どもの入学式や、卒業式、授業参観などの行事があるたびに、町役場の職員は年休を使用して休み、行事へ参加している人がたくさんいます。
中には、夫婦で役場職員といった方もおり、夫婦で年休を取り、二人で学校行事へ参加していますので、周りの親御さんからすると非常に恵まれた家庭とみられるのではないでしょうか。
◆実家が農家
田舎特有の事情ではありますが、職員の実家(親)が農家をしている家系の方が何人もいます。
家族の手伝いということで農業を行っている、公務員兼農家の職員が複数います。
基本的には土日や平日早朝に農作業をしていますが、繁忙期には土日だけで作業が終わらないといった場合に、1日休んで作業したり、果樹収穫の午前中だけ休みにしたり、といった職員がいます。
上記はあくまで例ですが、休むのに何か理由が必要といったわけではなく、職場内で、休みやすい環境、取得しやすい雰囲気ができている状況です。
2、業務量が多いわけではなく、ノルマもない
町役場の仕事については、民間企業と違いノルマがあるわけでもなく、締め切りがあっても余裕をもってスケジュールを組みながら仕事を進めることができ、さらには業務量も問題なく処理できることがほとんどです。
よって、自分のスケジュールに合わせ仕事を進め、その間に休暇を入れることが可能です。
有給休暇を取得しにくい場合もある
すべての担当で年間通して有給休暇を取りやすいわけではありません。
その理由として、まず、僕の勤務する町役場の規模だと、職員数が100名程度と少ないため、一人一人がひとつの専門業務を担当しています。
それにより、担当業務が繁忙期で、休んでしまうと代わりに対応できる職員がいないという場合は、有給休暇を取りづらいです。
また、市役所や町役場は、県庁とは違い、住民の窓口対応や問い合わせ等、住民と直接関わる担当が複数あります。
計画的に業務を進めていても、住民の窓口対応で時間を取られ、日中、自分の業務が進まなかった場合に、計画が崩れ、業務に遅延が生じるケースがあります。
つまり、自分の仕事の計画を(住民対応で)コントロールできなくなる場合があるために、休みを取りにくい、休みを取る計画が崩れやすい担当部署もあります。
まとめると、時期によっては休みを取りづらい担当や、窓口対応によって業務のコントロールがしづらいために休みを取りづらい担当があります。
ただし、結局は、その人、個人の能力によるところがあります。
いくら忙しい担当でも、窓口対応で計画的に進めづらい担当でも、しっかりと業務を行い、休みをたくさん取得している人もいます。
仕事ができる人は、計画的に休みを取得しています。
実際の有給休暇の取得率・取得日数は?
僕が昨年使用した年次有給休暇の日数についてですが、昨年は14日間使用してます。
また、僕の場合は、子どもの病気(風邪やインフルエンザでの看護)による看護休暇も6日間使用してます。
小学校へ入学前の未就学児1人につき、5日間使用することができる休暇で、僕は該当となる子どもが2人いるため看護休暇は10日間ありました。
年次有給休暇は、付与されたMAXの20日までとはいきませんでしたが、14日間使用し、さらに子どもの看護休暇で6日間使用しておりますので、トータルで休暇は20日間使用しています。
つまり、僕は月に2日は休暇を取得していることになります。
僕以外の職員について、さらに取得している職員もいますが、町役場の職員全体として一人平均10日間前後は年次有給休暇を取得しています。
まとめ
- 地方公務員の休暇は年次休暇20日間(繰り越しでMAX40日間)取得できる
- 特別休暇として夏季休暇5日間、年末年始休暇6日間取得できる
- 町役場は年次有給休暇を取得しやすい環境、雰囲気がある。しかし、担当する部署によっては時期的に取りづらい担当もある。
- 有給休暇を取得できるかどうかは、結局、その人の仕事の処理能力による(仕事を効率よく計画的に進められる人であれば、たくさん取得できる)
- 取得日数は、職員一人あたり平均で年間10日程度取得している
以上、公務員は有給休暇を取得しやすいのか」についてでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。