こんにちは、地方公務員のノリ@investmentNoriです。
前回、認定農業者のおじさんが亡くなったことを記事にしましたが、おじさんとの約束した高圧案件を是非とも完成させ、農業を行っていきたいということで、今は、一歩ずつ事業を進めているところです。
そして、先日、今年からお付き合いさせてもらっている業者と打ち合わせをしてきました。
本日は、営農型太陽光発電事業を今後どのように進めていくのか、業者と打ち合わせした内容をまとめていきます。
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ソーラーシェアリングの施行業者について
先週、施工業者と打ち合わせしてきました。
今年からお付き合いさせてもらっている業者であり、また、担当は現場の責任者のポジションにいる次長さんです。
この次長さんは、元々は他企業に所属し、個人でも仕事を請け負うなど、太陽光発電事業(野立て)を専門に行ってきた方です。
この企業は、元々住宅用の太陽光発電を専門としていた企業だったようですが、この次長さんが入ってから、東北支社で野立て事業を先に始め、事業が好調となり、遅れて本社が野立て事業を開始したという珍しい事業展開だったことを今回聞いてきました。
なお、今から7~8年前ということで、FIT初期の話のようです。
また、この業者は、本来は申請から連系まで一括ですべて請け負う業者ですが、無理言って、FIT申請と、施工だけを請け負っていただくことで、了承いただいています。
自社でも太陽光発電所を多数所有しており、関東地方でソーラーシェアリングでブルーベリー栽培を行っているとのことでした。
ポット栽培ではなく、地植えで数年前から栽培しているとのことでした。
この話から、シェアリングでブルーベリーのポット栽培は有名ですが、地植えでもブルーベリーは十分育つという実績も確認できました。
ソーラーシェアリング用の架台を開発中
※写真は藤棚式のソーラーシェアリング用架台です。
次長さんより話を伺い、気になることがありました。
それは、シェアリングの架台についてです。
現時点では、僕は藤棚式の架台を検討しており、そこでシャインマスカットなどのぶどう栽培をメインに行おうとしております。
ただ、この場合、架台を高くし、パネルの設置位置が2.5~3メートルの高さになります。
架台が20~30年の営農期間に耐えられるような強度が必要で、当然、架台の金額が高くなります。
寒冷地仕様の通常の野立て架台であれば1.5~1.8万円/kw程度ですが、現在とっている見積もりでは、藤棚式シェアリング架台は3万円/kwと、架台の金額が非常にネックとなっております。
今回、無事権利申請が下りる見込みである高圧では、パネル容量が538kwですので、この場合、通常野立て架台との差額は600~800万円程度になります。
おおよそ、通常の野立て架台費用と比較して、1年分の売電金額がシェアリング架台に消えてしまうことになります。
太陽光をメインで考えず、農作物メインで考えるので仕方がないことではありますが、少しでも利回りを高くするため、何か方法がないか、相談しておりました。
そこで、今回、施行だけを依頼している業者ではありますが、通常野立てを加工したシェアリング用架台を開発中であることを伺いました。
試験的に施行済みの設備写真を見せてもらいましたが、均等に光が当たり、半影で育つ作物には十分な光の量です。
まだ開発途中とのことでしたので具体的な写真は伏せますが、通常野立て架台の2列目のパネルを抜くようなイメージです。
その内容で、おおよそ2.2~2.5万円/kwとのことでした。
架台が完成したら、一度現地で見せてもらい、それによっては、藤棚式ではなく、この架台で進めてみようと思います。
ソーラーシェアリングで何の作物を栽培するのか
最後に、作物についてです。
次長さんは、仕事という枠を超え、プライベートでも事業を行っている方で、友人と農業法人も立ち上げています。
通常の農業(野菜栽培)を行っているようですが、シェアリングとしては、今、パネル下でシイタケ栽培を行っているとのことでした。
また、様々な農業法人の方ともつながりを持っているとのことで、関東で榊の栽培を行っている方が困っているという話を聞きました。
今、国産の榊の需要が多く、たくさん作りたいが、榊を栽培する場所がないという問題に直面しているようです。
そこで、まさに今回の営農型太陽光事業とマッチングできるということでした。
榊栽培はほとんど日光を必要とせず、太陽光パネルの下が最適とのことですが、関東エリアは架台が低くて栽培できないということで、榊を栽培できる架台の高い太陽光発電所を探しているようです。
榊は日光が当たらない方がよいということで、シェアリング架台ではなく通常野立て架台でOKです。それにより、架台費用を抑え、榊の栽培をおこなえます。
僕は、地元の耕作放棄地の再生を目的にソーラーシェアリングを行おうとしております。
低圧設備では果樹を栽培し、高圧設備は、当初、稲作をおじさんから行ってもらう予定でしたが、不幸にも亡くなってしまいましたので、現在は田で何を栽培するのかは決定しておりません。
よって、ここは稲作でも、果樹でもなく、榊を栽培する選択肢もでてきました。
榊の栽培にはどの程度稼働がかかるのか不明ですが、おそらく果樹よりは手間がかからないはずですので、これも選択肢の一つとして検討したいと思います。
そのほか、ブルーベリーのポット栽培について自分で調べたところ、低圧の1設備あたり、最適なポット栽培の設備一式をそろえるのに、おおよそ、200万~300万円程度かかるようです。
この初期投資をどう考えるかが重要です。
ブルーベリーの栽培は、多くの果樹に必要な消毒作業が必要なく、また、ポット栽培であれば自動で水や養分を与えることができるので、初期投資は大きいですが、その後の手間はあまりかからないというメリットがあるようです。
ただ、ブルーベリーの観光果樹園に行ったことがありますが、あの小さな実を一つずつ収穫するには結構な労力を必要とします。
仮に、自分で収穫し、出荷するには、結構な労力を必要とします。
自分で行わないにしても、パートやアルバイトを雇った時の費用対効果も気になるところです。
どうせなら、観光農園として、ブルーベリーの収穫は、お客さんにそのまま行ってもらえるような体制が最適ではないかと、考えました。
今後の予定について
ぶどう栽培を行うにあたり、本気でよいものを作りたいということで、農業コンサルを行っている方へアポを取りました。
ぶどう栽培は、棚栽培が有名ですが、ワイン用ぶどうにみられる垣根栽培をメインとしている農家さんがコンサル先にいるとのことで、その栽培方法の方がメリットがあるということで、地元では栽培していないこともあり、5時間かけて、先週末、群馬まで行ってきました。
次回は、その視察についてまとめていきます。
ひと目でわかるほどの、土作りの差に、本当に驚きました。その模様を掲載したいと思いますので、楽しみにお待ちください。
以上、施工事業者との打ち合わせについてでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。