こんにちは、ノリです。
ついに雪が解け、ガンガン発電する季節がやってきました。
さて、今年は非常に雪が多い年でした。
不労所得と言われる太陽光発電事業ですが、雪国では全く不労所得ではありません。
雪が積もった場合、設備が破損しないように雪を落とす作業、つながった雪を取り除く作業をしなければなりません。
労働所得、いや、重労働所得だと改めて感じました。
今日は、雪国での太陽光発電事業を行う際の設計の注意点や冬場の管理作業についてまとめてみます。
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今年の冬は太陽光発電事業者に厳しい冬でした
僕の住む山形市近郊は、県内ではあまり多く降らないない場所ですが、今年は非常に大雪の年となりました。
定期的に雪が降り続け、一晩で20センチ~30センチ、パネルの上にはどっさりと雪が積もる日が何日もありました。
雪が降って、パネルから雪が落ちても、また数日後にはどっさり・・・。
これが、12月中旬~2月下旬まで2ヶ月以上続きました。
当然、パネルに雪が乗っている状態では、発電しないため、売電収入が0の日も何日もありました。
ただし、きちんと設計した設備であれば、よほどのことがない限り、発電量0にはなりません。
その設計とは、パネル角度とGL(地面からの高さ)です。
雪国の太陽光パネル角度30度以上、GL1500以上必須!
これから太陽光発電設備を施工する方、分譲購入する方は、東北、北海道の設備は、必ずパネル角度を30度以上、パネルの高さはGL1500以上の設計にしてください。
たとえ、この北海道、東北エリアで積雪が少ない場所だとしても、最近の異常気象では、数十年に一度の大雪が何度も降ってくる可能性があります。
大雪を想定し、土地に余裕があれば、パネル角度は必ず30度以上にしましょう。
30度以上にすることで、雪が勝手に滑り落ちます。
ちなみに、先ほども載せましたが、この写真の設備、50センチ以上積もっても、寒ければ全く落ちません。
このパネルは20度にしてしまい、晴れの日、太陽がサンサンと照って暖かくならないと、綺麗に雪が落ちません。
なので、毎回、手の届く範囲で雪下ろしです。
さらに、GL1200、地面から1.2メートルの高さにしてますが、この量の雪が積もってしまうと、パネルから雪が全て落ちると、地面とつながってしまいます。
ここも、毎回、自宅にある簡易除雪車で除雪しています。
今年は、10回程度は除雪しましたので、不労所得とは程遠い状態です。
ちなみに、パネル角度20度にしたことは、完全に設計ミスです・・・。
自宅屋根と野立てを併設したのですが、屋根角度に合わせて野立て部分も20度にしています。
30度であれば、これくらい積もれば、必ず落ちます。
隣接地30度パネルです。
これは、GL1800と、地面から1.8メートルの高さを取っていますので、早々、地面から雪がつながることもほとんどありません。
ところが・・・
GL1800設備でも太陽光パネルに雪が到達!
今年は、GL1800の設備でも、雪がパネルまで到達しました。
この状態になってしまったら、何もしないわけにはいきません。
当然、地面の雪がつながってしまっては、パネルの雪は落ちません。
この状態で何もしないでおくと、パネルに雪がさらに積もり、設備がつぶれる可能性が出てきます。
また、仮に、これ以上雪が降らなくても、この状態の場合、雪が溶けるときにパネル前面を下に引っ張る力が加わり、架台前面が下につぶされる可能性が高いです。
雪国に住んでいる方であれば、おおよそ想定できると思いますが、発電設備だけ雪国に所有しているだけといった方には、あまりわからないと思います。
この状態になったら、
必ず、パネルと雪がつながっている部分を、スコップで切ってください。
ということで、除雪機を入れる想定をしていない場所だったため、ここから、人力でスコップでパネル下から、雪を壊し、パネル下へ雪を降ろしました。
気温0度の環境でも、汗ダラダラです。
除雪前
除雪後
除雪前2
除雪後2
近所の設備も、つながってしまったので、除雪を行いました。
完全なる重労働です・(笑)
発電事業者は責任をもって管理しましょう
今年、山形県では発電設備が壊れたという話を数件聞きました。
角度30度以上にしていれば、雪は勝手に落ちるのでつぶれるといったことはまずないと思います。
しかし、雪がつながってしまった場合、雪が落ちず、雪が積もっていきます。
雪が降って積もっても、雪を降ろすといった作業をしっかり行えば、破損することはないはずです。
何もせず、破損して、保険で直せばいいや、それでは、保険金額がさらに上昇します。
発電事業者として、発電所を雪国に所有しているのであれば、責任もって管理しましょう!
以上、雪国の太陽光発電事業は重労働所得! 冬場の管理をしっかり行いましょう!でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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