こんにちは、地方公務員のノリ@investmentNoriです。
地元山形県の優良農地を守るため、耕作放棄地の再生や、果樹栽培で美味しい果物を作ること、観光農園を作り地元に人を呼び込み、地元の活性化を図ることを新たな目標にして行動しています。
本日は、記録的な積雪となった12月、太陽光発電事業を雪国で行うことの大変さに改めて気づきましたので、その点について、お伝えしたいと思います。
これを読むことで、雪国での太陽光発電設備で注意すべきポイント、そして、雪国での太陽光発電事業者の大変さ、覚悟が必要であることがわかります。
ブログを書く励みになります。
↓ブログランキング応援よろしくお願いします!
太陽光発電設備の引渡し時に受け取るべき資料一覧をご存知ですか?
こちらの無料でもらえるメンテナンスブックに記載してあります。
まだもらってない方は、是非、資料請求しておきましょう!
令和2年12月は10年に1度の大雪
まさかここまで積雪があるとは思いませんでした。
例年、山形では12月に初雪が降っても、ここ数年は積もってもすぐ消える程度の雪しか降りませんでした。
例年お正月以降にならないとここまで積もることもなく、また、昨年に至っては本当に雪が少なく、僕が生まれてから記憶のある限りで、昨年は一番雪が少ない年だったと思います。
ところが、2020年の12月は、想定以上の雪がどっさり降りました。
初日
2日目
3日目
3日連続の積雪で、50センチ以上、パネルの上に雪が積もりました。
Twitterでも写真を載せたところ、大変反響がありました。
といったリプまでいただきました。
当然、わかっていましたが、仕事もあり、自宅に帰ってきてから少し落としても、すべて落としきれません。
少しだけ落としましたが、またさらに翌日に降り積もりました。
結局、その週で60センチ程度積もりました。
大雪で発電量はどうなる?
気になる積雪後の発電量ですが、こちらです。
パネル容量28kwの2号基設備ですが、まったく発電しません笑
1週間、収益0円です。
ただ、これは自宅屋根と野立て併設設備で、太陽光パネルの角度が20度の設備です。
次に、比較として、5号基は、こんな結果です。
パネル容量75kwと先程の約3倍程度になりますが、発電しています。
この設備は、太陽光パネルの角度が30度の設備です。
30度にすることで、雪が溶け、滑り落ち、発電します。
それにより、さらにパネルに光が当たり、パネルが温かくなり、さらに、溶けて雪が落ちます。
先ほどの2号基も、このようになれば良いのですが、20度で設計した設備は、まったく雪が落ちません。
少しでも発電するように、そして、架台が潰れないように、パネルに積もった雪を落とす作業が必要になります。
太陽光パネルの雪を落とす作業
僕は雪を落とす際には、このような道具を使い落とします。
窓ふき用のブラシなのかもしれませんが、先端は、傷をつけないように、ゴムでできているので、これを数年前から使用してます。
ブラシは4~5メートルほどの長さに伸びますので、高い部分まで届きます。
これで地道に、雪を落としていくのですが、時間がない場合が多く、いつもパネル1段目~2段目程度落として終わる場合がほとんどです笑
それでも、パネル面が見えていれば、発電することで熱が発生し、雪が滑り落ちやすくなります。
先程もふれましたが、雪国では、太陽光発電発電事業をする際は、パネルの角度は、基本は30度以上にしてください。
この角度があれば、少し暖かくなり雪が溶ければ勝手に滑り落ちてくれます。
僕のこの2号基は、約20度です。自宅建て替えのタイミングで屋根と野立てで全量売電で作ったため、当時の施工業者より屋根角度に合わせた方がいいというアドバイスから、この角度にしました。
それが、失敗でした。
とにかく雪が落ちない、落ちるにしても時間がかかります。
今回のように寒波が1週間続くと、溶ける間も無く、上に降りつもり、架台が潰れないか不安になります。
この日は、仕事に行く前の朝の時間と、仕事から帰ってきてから30分程度雪を落としました。
太陽光パネル下の雪の片付け
パネルの雪が落ちたあとも、注意が必要です。
それは、パネル前の雪がパネルの高さまで到達しないようにしなければなりません。
なぜか?
それは、パネルの高さまで雪が積もると、雪解けのタイミングでパネルを下に引っ張る力が加わり、パネルが歪み、最悪の場合、パネルが破損してしまいます。
積雪した翌週は、少し暖かくなり、雪が溶けて、滑り落ちました。
しかし、先程の2号基は、GL1200(パネルの高さが地面から120センチ)であり、この程度の高さだとすぐに雪がパネルに到達してしまいます。
幸い、自宅には小さな除雪機があるので、それを使って、雪を片付けました。
なお、写真右奥にある1号基は、GL1800で作ってるので、よっぽどの大雪が降らない限りパネルの高さまで雪は積もりません。
架台基礎をコンクリートで作ったため、費用は高くつきましたが、除雪等の労働や、パネル破損の心配等がなく、非常に楽です。
今回も雪が到達する不安はありませんでした。
最後に、昨年連系の5号基について、パネル角度は30度で問題ないのですが、GL1500~1600程度なので、若干不安だったため、現地に確認に行きました。
やはり、あと少しでパネルにかかってしまうところでした。
子どもを連れ、遊ばせつつ、雪片付けをしてきました。
太陽光パネルの角度と高さの重要性
今月の大雪&寒波で改めて、パネル角度の重要性を確認しました。
雪国は、太陽光パネルの角度は30度以上が必須です。
時間がある方はいいですが、僕のように公務員やサラリーマンで副業でやっている方は、設備が崩壊しないか不安にならないよう、30度以上にして、雪が落ちやすい設計にしてください。
また、パネル前面の高さも、非常に重要です。
高さがないと、雪が積もりパネルに到達し破損の可能性があります。
雪片付けの手間も増えるので、パネル前面の高さも十分確保してください。
最低でも1.5メートル以上、できることなら1.8~2メートルはほしいところです。
当然、角度をつけたり、架台の高さを上げることで、費用が余計にかかってきます。
しかし、太陽光発電事業は最低でも20年続きます。
10年に一度の大雪が2度おこります。
そんなときも、安心できるように、多少費用がかかってもしっかりと雪国仕様の設計にしましょう。
架台の高さがあれば夏場の雑草対策にもなります。
雪国で太陽光発電事業を始める際に気をつけること まとめ
- 雪国では大雪が降るとパネルに雪がつもり、発電しなくなります。
- 雪が滑り落ちるよう、パネル角度は30度以上にしましょう。
- 滑り落ちた雪がパネルに到達しないよう、高さを十分にとりましょう。雪が50cm以上降るエリアであれば、GL2000程度(地面から2メートル)ある方が安心です。
- 架台の高さがあれば、夏場の雑草対策にもなります。
以上、雪国で太陽光発電事業を始める際に気を付けること!パネル角度と高さの重要性でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。