こんにちは、地方公務員のノリ@investmentNoriです。
2014年から太陽光発電事業を行い今年で7年目を迎えます。
現在は、設備5基運用中で、さらに今年もう1基連系を予定しており、20年間で6000万円以上の利益を見込んでいます。
セミリタイアという言葉をここ最近、よく聞くようになりました。
不動産投資で成功した脱サラ大家さん、株式投資で成功し配当金生活の投資家さん、太陽光発電事業を拡大して脱サラした発電事業者さんなど、様々なセミリタイア方法があります。
太陽光ブロガーの中には、太陽光発電事業を拡大し脱サラ、セミリタイアした方や、太陽光発電事業から、分譲販売、最近では草刈りなどのメンテナンス事業へ拡大し、事業家として成功している方もいたり、twitterでも成功している方は数多く見受けられます。
おそらく、このブログを読んでいる人の中にも、セミリタイア、脱サラを目指している方も多いのではないでしょうか?
今日は、都内近郊に住む方ではなく、僕のように地方の田舎に住むサラリーマンや公務員がセミリタイア、脱サラする方法について考えてみました。
地方の田舎でセミリタイアする方法
地方の田舎でセミリタイアする方法とは、ソーラーシェアリングと呼ばれる、太陽光発電設備で売電収入を得ながら、パネルの下で作物を耕作して農業でも収入を得る方法です。
一般的な太陽光パネルの設置位置よりも高い位置にパネルを設置し、パネル間に隙間をあけて地面に日光が届くような設置方法により、作物を育てることが可能になります。
僕は地方の田舎に在住の地方公務員です。
これまで、脱サラやセミリタイアは考えたことはありませんが、収入の複線化として、これまで様々な投資を実践、検討してきました。
株式投資や仮想通貨投資を行い、少し稼ぐことができましたが、これらの投資でずっと継続して大きなリターンを得ることは非常に難易度が高いと感じました。
また、不動産投資については数年前から検討していますが、これから人口が減少していく中、地方で不動産投資は厳しいと考え、ネットで物件を探したり、書籍を読んだりしながら、まだ、行動できずにいます。
そんな中、7年前に太陽光発電事業に出会いました。
地方の田舎ということもあり、土地だけはたくさんあります。
7年前、FIT36円、その2年後にFIT27円の設備を設置しました。
比較的早いうちに太陽光発電事業を始めることができましたが、規模で言うと小規模な設備になります。
それから数年が過ぎ、太陽光発電投資の収益の安定さに改めて気付き、設備の拡大を検討し始め行動したのが2年前になります。
過去のFIT単価の高い物件などを複数契約し、2019年にFIT24円、21円、18円の3基追加して、現在に至ります。
5基所有したところで、これ以上は働きながらでは管理が大変になると判断し、自分の中での物件拡大は終了するつもりでいたところで、興味が出てきたのが、今回の内容になります。
それは、野立ての太陽光発電設備ではなく、ソーラーシェアリングで耕作放棄地の再生を行いながら収入を得ることです。
耕作放棄地、荒廃農地の再生を図ることで、地元の優良農地を守り、また、所有者の草刈りなどの管理負担を減らし、再生可能エネルギー普及と緊急時の電源供給により地域貢献しながら、収入を得ることができます。
単純に、その規模を拡大していけば、皆さんに喜ばれながら、セミリタイアも可能になるのではないか?そう考えました。
では、その規模を拡大するために必要な農地は、簡単に手に入るのでしょうか?
農地を貸したい人はたくさんいる
田舎に住む人であれば共感できると思いますが、農家の高齢化、農家の後継者不足で、近年特に耕作放棄地が増えています。
この前までしっかりと耕作されていた果樹農地が、樹木が伐採され、翌年は荒れ果てているなんてことをよく目にします。
Twitterで何度か写真を載せたことのあるこの農地は、もともと私の祖父が所有&耕作していた農地でしたが、高齢になり耕作が難しいということで、近所のおじいさんへ約20年前から貸していた土地です。
しかし、その土地も、2年前、同じく、そのおじいさんが高齢により耕作ができないということで、返却されました。
僕の父親は、農地が自宅から離れているため、今後の管理をどうしようか迷っていたのですが、僕は興味本位で農業をしてみたいと思い、親から土地を借り、栗の木、桃の木、銀杏用のイチョウの木を植えました。(電柱が遠いため、シェアリングは断念しております。)
そして、昨年、農地の管理を甘く見ていた僕は、本当に苦労しました。
太陽光発電設備のように頻繁に強い除草剤を撒くことができないため、ほんの数ヶ月ほっておいたところ、1メートル近く雑草が伸び、茎が太い雑草ばかりで、草刈り機で4時間以上も除草に費やしました。
この時に、農地の維持管理の大変さを実感しました。
耕作されていない農地の中には、全く手を触れていない雑草が伸び放題の荒廃農地も一部ありますが、それ以外の大半の農地は、耕作をせずとも、しっかりと雑草を除草し管理されています。
つまり、耕作せず何も生み出さない農地でも、近隣に迷惑をかけられないと、責任もって除草だけ行っている農家がたくさんいるのです。
高齢で農業ができなくても、除草だけは行っている責任感の強い農家の方がたくさんいる現状に気づきました。
そして、そのような方なら農地を貸してくれるのではないかと考え、耕作していない農地の所有者数名に声をかけたところ、ほとんどの方から農地を貸しても良いと返事をいただきました。
しかも、借地料はいらないから使ってくれ、管理が大変だから是非使ってくれ、そういった回答ばかりでした。
詳しく聞いてみると、親が耕作できないため耕作を辞め、しかし、管理をしなければならないということで、親が残した農地を相続する家族が、除草作業を行っているといった状況でした。
僕が声をかけた方が、顔見知り、知人であるからこそ、こういった回答なのかもしれませんが、もし、僕のように地方に住んでいて、さらに周りが農地の多い田舎に住んでいる方であれば、所有者に声を掛けて、ソーラーシェアリングを行うチャンスです。
FIT(再生可能エネルギー固定買取制度)の門が閉じつつある今、ソーラーシェアリングだけはまだ今年は申請が可能です。
国が認めた、プレミア価格での買取の恩恵を受け、セミリタイアできるラストチャンスです。
今すぐ、農地を借り、ソーラーシェアリングを行う交渉をしてみましょう。
ソーラーシェアリングで農業をはじめよう
冒頭でも触れましたが、耕作放棄地を借り、ソーラーシェアリングで売電収入を得ながら、農業で収入を得る方法が、これから田舎でセミリタイアできる再現性の高い方法です。
FIT(再生可能エネルギー固定買取制度)は、国が20年間、一定の価格で買取りを保証してくれる制度で、発電事業者にとって非常に優位な制度です。
不動産投資のような、空室リスクがなく、太陽がある限り収入が安定して入ってきます。
ところが、これまで野立ての太陽光発電投資で設備を増やし、FITの恩恵を受けている方は数多くいますが、このFITも2020年から低圧FITの新規での申請が不可となりました。
個人が取り組みやすい、低圧の新規申請ができなくなったのです。
しかし、実は、ソーラーシェアリングだけは、まだ新規でFIT13円の申請が可能です。
つまり、最近FIT制度を知ったばかりでスタートで出遅れた方でも、田舎で農業を絡めることで、まだ自分で土地から仕込んで太陽光発電設備を増やしていくことができます。
もしかしたら、セミリタイア、脱サラすることも出来るかもしれません。
ソーラーシェアリングは、遮光の関係で栽培できる作物は限られていますが、それでも様々な作物を育てることができます。
水稲、麦、じゃがいも、さつまいも、大豆、茶、にんにく、しょうが、みょうが、ブルーベリー、柿、シャインマスカット、・・・
まだまだデータを採っている段階の作物もあるようですが、実際に収穫できて、太陽光発電設備による遮光の影響がほとんどないという作物データも多数出てきているようです。
もし、上記の中で興味のある作物があれば、是非、挑戦してみてください。
ソーラーシェアリングを行うために必要なこと
ソーラーシェアリングの事業性について、以前、記事を書きました。
改めて、ソーラーシェアリングを行うために必要なことをまとめます。
農地を探す
まずは、最適な土地の確保が重要です。
道路隣接地であり、電柱が近い場所、これが最低条件です。
電柱のある道路沿いに耕作放棄地があれば、まず所有者に確認してみましょう。
管理に困っているようであれば、チャンスです。
耕作者を見つける
耕作できる人を探すことも必要です。
ソーラーシェアリングは、認定農業者による耕作が前提条件となりますので、地元の農業委員会や、JAなどに相談をしてみましょう。
認定農業者から耕作を行ってもらう契約をして、その間、一緒に農業を行いながら、様々な栽培ノウハウを学びましょう。
名前を借りつつ、耕作を一緒に行い、いずれは、自分が認定農業者となるくらいの覚悟があれば、さらに良いと思います。
太陽光発電設備の施工業者を見つける
太陽光発電設備の施工可能な業者を探しましょう。
注意する点としては、通常の野立て太陽光発電設備ではなく、ソーラーシェアリング用の設備を施工できる企業でなければなりません。
できることなら、施工実績のある企業を見つけましょう。
これまで太陽光発電事業を行っている方であれば、ある程度目処がついていると思いますが、これから初めて行う方にはハードルが高いと思います。
その際は、利用者実績No.1の太陽光発電一括見積もりサイトタイナビNEXTがおすすめです。
全国対応で、自分の地域で施工可能な企業を紹介してもらうことが可能です。
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太陽光発電事業を行う法人を設立する
ソーラーシェアリングを行う農地については、農家でなければ借りることができません。
自分が農家であるという方、もしくは、親が農家であるという方は、問題なく進めることができますが、それ以外の方は、法人を設立しましょう。
法人であれば、ソーラーシェアリングでの農地賃貸が可能です。
法人設立となると難しく感じますが、今は、コストも手間もかけずに法人を設立することができます。
コストと手間をかけずに法人設立を検討する場合におすすめなのは、会計ソフトのFreeeです。
たった5分で必要書類を作成できるので、手間を最小限にすることが可能です。
太陽光発電設備の融資が可能な金融機関を探す
太陽光発電設備の融資が可能な金融機関を探しましょう。
お付き合いのある金融機関にあたってみて借り入れができるのかどうか、確認してみましょう。
もし、その金融機関が難しいようであれば、オススメはJAです。
JAには、アグリマイティー資金という再生可能エネルギー向けの融資商品があります。
耕作放棄地の再生を行うことを目的に、太陽光発電事業と農業のダブルで経営の安定を図りつつ、再生可能エネルギーの普及と非常時の活用で地域貢献もできることを伝えることで、借入しやすくなるかもしれません。
そのほか、地域の信用金庫なども、お付き合いがある方は狙ってみるべきだと思います。
地銀よりも、JAや信金の方が可能性が高いように感じます。
農業委員会へ相談&申請を行う
いよいよ、農業委員会へ相談です。
農地、耕作者、融資目処、施工業者が決まり、最後の関門となります。
農業委員会の回答次第で全て決まります。
できるだけ、地元で進める際は、先に農業委員会の方とつながっておくことをオススメします。
その方を味方に付け、役所の農業委員会へ相談する方が、うまくいきます。
様々な課題、条件があると思いますが、一つ一つクリアできれば、いよいよ、太陽光発電事業と営農が可能となります。
施工&連系および耕作
太陽光発電設備の施工を行い、同時に、営農する作物を植えましょう。
耕作をすべて依頼するということも可能ですが、認定農業者から、ポイントを学びながら、一緒に耕作していくことで、セミリタイア後に、自分で農業を行い、収入を得られるようになります。
そのために、できる限り、自分で営農することをオススメします。
営農の報告
ソーラーシェアリングでは、農地転用で地目を雑種地に変更せず、一時転用といい、地目を農地のまま、太陽光発電事業を行うことができます。
税金は農地のままなので、雑種地にするより安価に済みます。
しかし、その代わり、営農の状況、作物の収穫状況を、農業委員会へ3年に1度(特例が認められた場合には10年に1度でOKの場合あり)報告が必要になります。
認定農業者に依頼して耕作してもらえば問題ないと思いますが、自分で行う場合には、ここは注意が必要です。
しっかりと営農しなければ、途中でFITの認定取り消しなどの可能性も0ではありません。
自分が管理、営農できる、手間のかからない作物を選択するということもひとつのポイントかもしれません。
ソーラーシェアリングに必要なことは、以上となります。
農業に興味を持っている人は、意外にたくさんいるのではないでしょうか?
現在サラリーマンをしていて農業に興味あるけど、食べていけるか不安・・・
そういった方もたくさんいると思います。
そういった方こそ、ソーラーシェアリングが最適です。
売電収入という、ある意味保険のような収入源がバックにありますので、安心して取り組むことが可能になります。
もし、田舎でサラリーマンしているけど、農業やってみたい、でも収入が不安という方、是非、ソーラーシェアリングにチャレンジしてみましょう。
僕の今後の目標
ここまで、田舎でセミリタイア、脱サラの方法として、ソーラーシェアリングという方法をまとめましたが、僕は、現在、この方法に沿って、行動しています。
地方公務員として働いていますが、今後は、農業を本格的に始め地元の優良農地を守り、再生可能エネルギーの普及、また、果樹栽培による観光農園を作り地元の交流人口を増やすということを目的に、新たに事業を始めたいと考えています。
3年以内に形にできるように行動し、その模様を、これから、このブログにまとめていこうと思います。
これからも、地方公務員ノリをよろしくお願いします。
地方の田舎でセミリタイアする方法まとめ
- 田舎でセミリタイアする方法:太陽光発電事業と農業をセットで行うソーラーシェアリング事業を拡大する方法。
- 田舎では農地を貸したい人はたくさんいるはずなので、耕作放棄地(耕作していないけれども除草管理だけはしっかり行っている土地)を見つけたらチャンス!声を掛けて貸してもらえるかどうか、確認しましょう。
- 低圧FITの門が閉じた今でも、ソーラーシェアリングであればまだ新規の申請が可能なので、FITのスタートに出遅れた方は、今からソーラーシェアリングを狙っていきましょう。
- ソーラーシェアリングを行うために必要なことは、土地、営農者、施工会社、融資をしてくれる金融機関(JAがオススメ)、営農、営農の報告です。
以上、「地方の田舎でセミリタイアする方法!ソーラーシェアリングで農業を始めよう」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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