ソーラーシェアリング

ソーラーシェアリングの融資の壁を無事突破!

アイキャッチ 融資の壁突破

こんにちは、ノリです。

 

先日、ソーラーシェアリングの融資内諾を得ることができました。

昨年夏頃から動きだし、何度も何度も断られ、そのたびに、あの手この手で条件を変えながら相談し、それでもダメで、農協や公庫にも相談しながら、結局、最後は地元の地銀でやっと融資内諾を得ることができました。

 

ここまでの経緯を、記録として、ブログを書いてみます。

 

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2020年 春~夏 土地探し&地主交渉

FIT13円でシェアリング申請するため、地元の耕作放棄地を駆け回りました。

 

耕作放棄地2 耕作放棄地155-1 シェアリング畑 耕作放棄地

 

地元の農地で美味しい果樹を作り、全国へ発信することを目標、目的にしているため、条件を設定しました。

 

畑を選ぶ基準

  • もともと果樹栽培をしていた畑
  • パネル容量:120kw以上
  • 土地面積:最低でも2000㎡前後(遮光率35%以下)

上記条件に狙いを絞り、探しました。

結果、地元の小さな町でも耕作放棄地10ヶ所程度が見つかり、直接地主と交渉しました。

 

当時、土地探しについてもブログにまとめていましたので、詳しくはコチラの記事をご覧ください。

アイキャッチ ソーラーシェアリング土地編
ソーラーシェアリング設置へ向けて行動しよう!土地探し編\ブログランキング応援よろしくお願いします!/ こんにちは、地方公務員のノリ@investmentNoriです。 2014年...

2020年 秋~冬 FIT申請&合同会社設立

交渉の末、断られた畑が数カ所ありましたが、FIT13円で低圧ソーラーシェアリングの権利を複数申請できました。

 

ちょうど、この頃から、地元の信用金庫にも正式に相談し始めました。

 

また、9月末に、父親を代表にして、合同会社を設立しました。

合同会社ソーラーファーム・山形 除草メンテナンス66,000円~!

 

2021年1月 FIT認定

FITの権利は、年明けすぐに、認定になりました。

権利認定後、信用金庫に正式に融資の手続きを始めました。

今回は、山形県の商工業振興資金融資制度を利用しての融資をしてもらう計画です。

 

山形県商工振興資金融資制度とは?

県内企業の経営の安定や競争力の強化に必要な資金を融資し、本県商工業の振興と地域経済の活性化に資することを目的としている制度です。

山形県商工振興資金融資制度 参照

その中の融資資金の1つに、

再生可能エネルギー発電事業促進資金」というものがありました。

 

再生可能エネルギー発電事業促進資金

貸付対象者

①再生可能エネルギーを活用した大規模な電力供給事業を行う方

②中小規模の再生可能エネルギー発電設備を導入する方

 

金利

①固定1.3% 30億円(設備のみ)
②固定1.6% 3億円(設備のみ)

 

返済

①20年(据え置き3年)
②20年(据え置き2年)

太陽光発電事業にピッタリの制度がありました。

①はメガソーラーが対象でしたので、今回は、②の中小規模再生可能エネルギー発電設備導入を活用することにしました。

 

なお、山形県では、東日本大震災での大規模停電の教訓を踏まえ、エネルギーの地産地消を推進しています。

山形県、自らが株主となり「やまがた新電力」を立ち上げて、現在7期目を迎えています。

県が再生可能エネルギーを推進していることもあり、数年前から商工業振興資金に再生可能エネルギーの項目が追加されていました。

 

読者の中で融資に困っている方がいましたら、一度、地元の各都道府県の商工業振興資金制度に、再生可能エネルギーの融資項目がないか、調べてみてください。

意外と金融機関も知らない場合がありますので、ぜひ、一度、確認することをおススメします。

 

融資は、ソーラーシェアリングですぐに許可が下りそうな場所に絞り、4基分で融資相談です。

 

しかし、こちらの信用金庫、なんと、野立て太陽光発電設備への融資事例が1件もないことが判明。

ということで、太陽光発電事業を一から説明することから始まりました。

また、保証協会を通しての融資で進めることになり、信用金庫担当者だけでは説明が難しいということで、保証協会に対しても、僕も同行し、説明を行いました。

 

その後、保証協会としては、満額の7割までしか保証ができないということになり、残り3割はプロパー融資で相談することにしました。

 

しかし、信用金庫の本部では、太陽光発電事業の融資実績がない、ましてや今回は営農も必要なソーラーシェアリングということで、結果、OKがでませんでした・・・。

 

実績がないからこそ、実績つくるために、融資をお願いしますと相談していたわけです。

結局、何ともならず、その後、地元の地銀に相談しに行くことにしました。




2021年5月 地銀へ融資相談

地銀には、知人経由で連絡したこともあり、初対面で支店長・次長が対応してくれ、

ぜひ、うちでやらせてください!

という反応です。

 

手ごたえもあったので、再度、資料をまとめて5月から相談を重ね、スムーズに話が進みました。

 

地銀では、太陽光発電設備の融資実績は多数だったこともあり、入りは良かったのですが、結局、同じ3割のプロパー融資の部分が壁となり、新規の取引で実績もないことから、一度、6月にお断りの連絡が入りました。

 

ただ、そこで終わらず、次の手はないか、担当者にも必死に考えていただき、

4基→2基に減らしたり、

様々な条件を加え、

保証協会へ保証割合を引き上げる交渉

も担当者から行ってもらいました。

 

しかし、なかなか話が進まず、

7月に人事異動で本店の融資部長が変わったとのことで、一からまた説明に時間がかかる・・・

といったことにもなり、電話連絡が徐々に間隔が空くようになってきました。

 

2021年8月 農協と公庫へも同時並行で相談

半分諦めかけましたが、1基でもソーラーシェアリングを設置したいという気持ちは変わらず、地銀へ相談しているものとは別のFIT権利で、農協や公庫へ融資相談することにしました。

 

農協は話にならず・・・

地元農協の小さな支店に相談したところ、何千万円という融資希望額に、小さな田舎の支店が拒否反応を起こし、全く話にならず。

2回目の打ち合わせで、別室に通され、本店の課長まで出てきて、正式にお断りを受けました・笑

 

認定農業者の資格を取っていたので、数百万の農業設備融資はどうなのかを確認したところ、「法人で3期以上の実績がないと無理です」の一点張り。

 

さくらんぼの今年の収支が出た頃だったので試算表も持参したのですが、

「決算3期分必要です。3期分なければ融資できません。」

「ただ、認定農業者ではなく、認定新規就農者で新たにこれから農業始める方あれば、決算がなくても融資できるのですが・・・」

 

なんと、認定新規就農者という資格を取得さえすれば、農業の実績がなく、これから農業を新規で始める者に融資ができると言われました。

 

なぜ、農業経験があり、認定農業者の資格を持っている法人に融資できないのか・・・

 

地元の農協は融資する気のない、無能な集まりでした。

もう農協には行きません。

農産物も出荷しません。

元々、出荷していませんが・・・以上。

 

※隣の市のJA課長である高校の先輩に聞いたところ、ぼくの地元の農協がダメなだけで、隣の市農協であれば農業機械の数百万程度であればすぐ融資受けられると断言されました。隣の市へ支店を作り、法人登記を行えば、太陽光発電設備の融資もまずは相談にのっていただけるようでしたが、今回は見送りました。

日本政策金融公庫

法人で相談したのですが、過去に個人の太陽光で相談したこともあり、個人の借入額も含めて見られることに。

ネットで書類を送付し、1回目の面談日程の調整電話で、

「今の状況では大きな額は無理です」

とはっきり電話で言われてしまいました。

 

急遽、一番パネル容量の少ない、小さな設備(1000万弱)に切替えることにして、まずは相談を受け付けしてくれることに。

  • 個人太陽光は黒字決算
  • 太陽光の実績も7年間あること

をアピールし、さらに、今回の物件は利回りも12%以上は狙えるので、しっかりと事業計画を作り、説明。

 

しかし、、、結局、1000万円弱の融資さえもNGでした。




2021年9月 地銀へ再度打ち合わせ

その後、9月中旬に再度、相談中の地銀に再度訪問しました。

担当者が頑張ってくれていたようで、保証協会の保証額が全体の7割→8割まで増やしてもらえることになりました。

 

打ち合わせ中、支店長にも顔を出していただき、

「お待たせしてすみません。何としても融資できるよう、頑張ります!」

と心強いお言葉をいただきました。

 

また、ここまで無担保で進めてきましたが、担保に入れられる土地の確認や、動産担保なども検討することにしました。

次年度の計画(営農など)もあるので、10月中には最終の回答をいただきたいということで依頼しました。

 

2021年10月 融資の回答は?

今年度中にシェアリング融資の目途がたたない場合、次年度に普通にぶどう畑を拡大する計画を立てました。

それでも、今月中に融資の目途が立てば、次年度早々には着工し、シェアリングでぶどう栽培を行うことで進めます。

 

融資の結果が非常に待ち遠しく、非常に長い、1ヶ月でした。

 

担当者には、週に1度電話し、

まだ本部から結果が来ていない・・・

融資部長が出張で・・・

 

担当者も声のトーンが下がっていたので、半分諦め、来年ぶどうを植える畑を開墾することにしました。

 

耕作放棄地

この荒れ果てた農地を借りる手続き、農業委員会へ3条申請の提出を行いました。

 

2021年10月29日(金)17時30分

地銀から10月中に連絡がこなく、ソーラーシェアリングをあきらめたところに、10月29日金曜日の17時30分、当者から電話が入りました。

 

「支店長が直接本部へ説明に行ってくれ、先ほど、なんとか、融資4基分OKでました。」

なんと、支店長自らが本社へ行き、融資部に最後の一押しとなる説明、お願いを行ってくれ、それでOKの返事が出たということでした。

 

ありがとう支店長~~~!

このご恩は、今後の取引でお返しします!

 

ということで、長い長い融資相談について、やっと、融資内諾を得ることができました。

 

しかし、まだ、スタートラインに立ったばかりです。

これから、農地転用、農地賃借の手続きが待っています。

着実に、一つずつクリアしていこうと思います。

 

以上、長くなりましたが、融資内諾が出るまでの経緯でした。

今後の手続きについても、ブログでまとめていきますので、よろしくお願いします。

 

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